杉モノ・デザイン展 その２

「スギコダマ」とは、丁寧に杉の塊が削り出され、すべすべしっとり　になったものです。この曲線、すごく手に馴染みます。ついつい手に持ってなで回してしまう存在です。そして杉の薫りも豊かです。


さて、ご当地スギコダマの正解は？！


　　　　　・・・左上が最南端、右下が最北端の杉です。　　　　　　上列左から：飫肥、大分、やぶくぐり
　　　　　　中列左から：高知、吉野、天竜
　　　　　　下列左から：日光、秋田


当たりましたか？

飫肥杉の年輪の広さ、秋田杉の年輪の細かさ、際立っていますね。
また、日光の杉が年輪が濃いのも気になります。
やぶくぐりは、南方の杉ですが、年輪が細かい。どうも強度の高い杉らしいです。
杉それぞれの個体差、取った場所の差、加工した向きの差いろいろあり、一概には言えないでしょうけれども、これほどの差があるとは、想像以上でした。
そして、角材を並べて比べるよりも、格段に興奮度が違います！！
飫肥杉と秋田杉。

こちらが作者の有馬さん。
もはや、手触りで、どこ産地の杉か分かるようになったそうです。職人ですね。

スギコダマ作りワークショップも開かれ、荒削り状態の杉塊から、すべすべしっとりにする工程を体験しました。これ、すごく熱中しちゃう作業です。
削り作業に没頭する皆さん。

やっぱり体験しんと分からんばい、という体質のキャッシー、
スギコダマを体験することができてよかったです。
・・・「杉材は柔らかい　柔らかい」と言い続けてきましたが、
小刀で削ろうとすると固い固い。
この感じを知らずして、杉の柔らかさは語れんばい　としきりに感心しながら削りに熱中。

また、コダマの形は、それぞれが、削って行く中で決めて行くのですが、
あんなに杉に神経を集中したことはなかったです。
言うなれば、杉との対話でしょうか。できあがりがそれぞれ全然違っていたので、各自、杉から違ったことを聞き取ったようです（笑）

完成した各々のスギコダマは、きっと後日、杉九ブログにUPされることでしょう！


さてさて、次回は全体の感想を・・・　もう少しだけおつきあいください。